正・方・形!
近くのハードオフのジャンクコーナーに
こんなのが売ってたんで、
つい買っちまいました。¥980也。
…で、これが何だか分かりますか?
知ってる人なら「ああ、あれね」となるでしょうが、
知らないと…何に見えるだろ?
それとも、案外バレバレだったり?
ま、ともかく気になる人は「続き」をどうぞ。
気にならなくても、続きへどうぞ(結構長いうえにマニアックですので悪しからず)。
じゃーん!
正体はデジカメでした。
あんまデジカメっぽくないけど、裏返せば
何となく見慣れた装置やアイコンが…
これはあのニコンが2003年(10年前だよ…)に発売した
COOLPIX SQ(クールピクス エスキュー)
当時殆どのコンデジが他社のOEMだった(らしい)ニコンが
自社で開発、製造したという気合い入りまくりの本気モデルだった(らしい)んですが、
結果は大コケ。
市場から顧みられる事なく消えていった不遇のモデル(らしい)です。
まぁそれはともかくこのカメラ一体何がどうなってるかというと…
レンズが、上に付いてます。青いのはキャップ。
こうやって、レンズ部分が回転する様になってまして
通常は、こういう風に撮影するんですが…
逆向きに回転させる事で、いわゆる「自分撮り」もできます。やらねえけど。
ただ、コイツの真骨頂はそんなんじゃなくて
…というものなんですねぇ(写真だとめんどいので、絵で説明)。
なので例えば、普通のカメラでは難しい
こんな超ローアングルの写真も楽々?撮れます。
以前ネタにした1円道路(まだ健在です)も、こんな感じに。
余談ですが、こんな写真が撮れる機能もあったり。
16連射した写真を1枚の画像にまとめるというものですが、
元画像は残らないのであくまでお遊び系…
ああそう、
これジャンク扱いだったんですが、ハードオフのジャンクって基準が曖昧で
単に「古いから」なんて理由でジャンクになってる物もあるので、
もしかして…ま、ダメでも980円なら…
な気持ちで買ったら、しっかり動きました。うひょほ!
実は十字キーの効きが甘く、特に左には全く入らないのですが、
それで困る事はあんまり無いのでノープロブレムです。
まぁともかく。
この「レンズと本体が回転軸で繋がってる」タイプのカメラを
スイバル式というんだそうです。
デジカメ黎明期は、フィルムから開放された事から来る自由な発想で
こういうフィルムカメラでは不可能な機構の機種が多く出たんですが、
(そもそも初の一般市場向けデジカメ、カシオQV-10がこのスイバル式でした)
特にこのスイバル式に力を入れていたのが、他ならぬニコン。
ただ、これ以前の機種はマニア、ハイアマチュア向けという位置づけだったので
恐らく一般層に売り込みを謀る為に
それまでのゴツいイメージから脱却したスタイリッシュ(笑)スイバルが
このSQだった様です。しかし
(当時の)一般層はそんな特殊なアングルでの撮影なんぞに興味はなく、
一方従来のスイバル式の支持層からは
こんなチャラいオモチャみたいなカメラは見向きもされず、
ついでに言うと画質も悪かった様で(実際、当時の水準を考慮しても悪いです)、
ニコン渾身の作は忘れられていったのでした…
うーん…最近のデジカメは、性能は格段に向上してるかも知れませんが
どれもこれも長方形の真ん中にレンズが鎮座した形の物ばかりで
こういう尖った、他に類例のない愉快な物は出なくなって久しいですな。
SQだって、今の技術ならまだマシな評価が得られそうな気がするんですが、
ニコンも懲りたんだろうなぁ。
(とは言え、プロジェクターが内蔵されてるのとか
アンドロイドOS搭載のスマホにしか見えないのとか、
企業イメージに反する様な素っ頓狂な機種を時々出してる辺り
実は懲りてないのかも知れませんが)
ちなみにこのSQ、写真だと結構でかそうに見えますが
意外と小さく、聞くところによると
ゲームボーイアドバンスSP(折りたたみ式の奴)とほぼ同じ大きさだとか。
さすがに胸ポケットには入りませんが、尻ポケットには綺麗に収まります。
ズボンの後ろポケットに入っている!
ところでこれ、専用のクレードルが付属しています。
その名も「クールステーション(笑)!」
セットした状態。
写真ではACアダプタを繋いでいませんが、この状態で充電出来ます…
と言うかこの状態じゃないと充電出来ません。
まぁこの時代はそういう仕様が割と普通だったので、とやかく言うつもりはありませんが
どういうわけかこのクレードル、
底に三脚穴が。
誰が何の為にどうやって使うのか、設計した人に問い詰めてみたいところです。
あ、もちろんSQ本体にも三脚穴はあります。
本気モデルと言いながら、やっぱどこかズレてた様ですネ(^_^;)
まぁでも、個人的にはこれ結構好きです。
過去から現在に至るまで似た物が無い孤高(笑)のデザインに
遊び心を刺激させるスイバル機構を融合させ、
アルミとステンレスのフルメタルボディは
持っているだけで嬉しくなってきます(僕だけか?)。
ホント、こういう「楽しい」機種がもっと出てきてくれるといいなぁと
願って病み止みません。
かっけ~!…いやマヂで。
では。長々とお付き合いありがとうございました。
こんなのが売ってたんで、
つい買っちまいました。¥980也。

…で、これが何だか分かりますか?
知ってる人なら「ああ、あれね」となるでしょうが、
知らないと…何に見えるだろ?
それとも、案外バレバレだったり?
ま、ともかく気になる人は「続き」をどうぞ。
気にならなくても、続きへどうぞ(結構長いうえにマニアックですので悪しからず)。


じゃーん!
正体はデジカメでした。
あんまデジカメっぽくないけど、裏返せば

何となく見慣れた装置やアイコンが…
これはあのニコンが2003年(10年前だよ…)に発売した
COOLPIX SQ(クールピクス エスキュー)
当時殆どのコンデジが他社のOEMだった(らしい)ニコンが
自社で開発、製造したという気合い入りまくりの本気モデルだった(らしい)んですが、
結果は大コケ。
市場から顧みられる事なく消えていった不遇のモデル(らしい)です。
まぁそれはともかくこのカメラ一体何がどうなってるかというと…

レンズが、上に付いてます。青いのはキャップ。

こうやって、レンズ部分が回転する様になってまして

通常は、こういう風に撮影するんですが…

逆向きに回転させる事で、いわゆる「自分撮り」もできます。やらねえけど。
ただ、コイツの真骨頂はそんなんじゃなくて

…というものなんですねぇ(写真だとめんどいので、絵で説明)。
なので例えば、普通のカメラでは難しい

こんな超ローアングルの写真も楽々?撮れます。
以前ネタにした1円道路(まだ健在です)も、こんな感じに。

余談ですが、こんな写真が撮れる機能もあったり。

16連射した写真を1枚の画像にまとめるというものですが、
元画像は残らないのであくまでお遊び系…
ああそう、
これジャンク扱いだったんですが、ハードオフのジャンクって基準が曖昧で
単に「古いから」なんて理由でジャンクになってる物もあるので、
もしかして…ま、ダメでも980円なら…
な気持ちで買ったら、しっかり動きました。うひょほ!
実は十字キーの効きが甘く、特に左には全く入らないのですが、
それで困る事はあんまり無いのでノープロブレムです。
まぁともかく。
この「レンズと本体が回転軸で繋がってる」タイプのカメラを
スイバル式というんだそうです。
デジカメ黎明期は、フィルムから開放された事から来る自由な発想で
こういうフィルムカメラでは不可能な機構の機種が多く出たんですが、
(そもそも初の一般市場向けデジカメ、カシオQV-10がこのスイバル式でした)
特にこのスイバル式に力を入れていたのが、他ならぬニコン。
ただ、これ以前の機種はマニア、ハイアマチュア向けという位置づけだったので
恐らく一般層に売り込みを謀る為に
それまでのゴツいイメージから脱却したスタイリッシュ(笑)スイバルが
このSQだった様です。しかし
(当時の)一般層はそんな特殊なアングルでの撮影なんぞに興味はなく、
一方従来のスイバル式の支持層からは
こんなチャラいオモチャみたいなカメラは見向きもされず、
ついでに言うと画質も悪かった様で(実際、当時の水準を考慮しても悪いです)、
ニコン渾身の作は忘れられていったのでした…
うーん…最近のデジカメは、性能は格段に向上してるかも知れませんが
どれもこれも長方形の真ん中にレンズが鎮座した形の物ばかりで
こういう尖った、他に類例のない愉快な物は出なくなって久しいですな。
SQだって、今の技術ならまだマシな評価が得られそうな気がするんですが、
ニコンも懲りたんだろうなぁ。
(とは言え、プロジェクターが内蔵されてるのとか
アンドロイドOS搭載のスマホにしか見えないのとか、
企業イメージに反する様な素っ頓狂な機種を時々出してる辺り
実は懲りてないのかも知れませんが)
ちなみにこのSQ、写真だと結構でかそうに見えますが
意外と小さく、聞くところによると
ゲームボーイアドバンスSP(折りたたみ式の奴)とほぼ同じ大きさだとか。
さすがに胸ポケットには入りませんが、尻ポケットには綺麗に収まります。

ズボンの後ろポケットに入っている!
ところでこれ、専用のクレードルが付属しています。

その名も「クールステーション(笑)!」

セットした状態。
写真ではACアダプタを繋いでいませんが、この状態で充電出来ます…
と言うかこの状態じゃないと充電出来ません。
まぁこの時代はそういう仕様が割と普通だったので、とやかく言うつもりはありませんが
どういうわけかこのクレードル、

底に三脚穴が。
誰が何の為にどうやって使うのか、設計した人に問い詰めてみたいところです。
あ、もちろんSQ本体にも三脚穴はあります。

本気モデルと言いながら、やっぱどこかズレてた様ですネ(^_^;)
まぁでも、個人的にはこれ結構好きです。
過去から現在に至るまで似た物が無い孤高(笑)のデザインに
遊び心を刺激させるスイバル機構を融合させ、
アルミとステンレスのフルメタルボディは
持っているだけで嬉しくなってきます(僕だけか?)。
ホント、こういう「楽しい」機種がもっと出てきてくれるといいなぁと
願って

かっけ~!…いやマヂで。
では。長々とお付き合いありがとうございました。

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コメント
No title
四角いコメ返
>キングハナアルキさんへ
面白いでしょおっ!
こういう、デザインと実用性(?)を兼ね備えた形っての、
もっとあってもいいと思うんですけどねぇ…
ちなみに、ひねらなくても電源さえ入れれば撮影可デス。
なのでクレードルに挿してても、シャッター押せば撮影はできます。
それで何を撮るんだ?ってのはまた別のお話ですが(^_^;)
面白いでしょおっ!
こういう、デザインと実用性(?)を兼ね備えた形っての、
もっとあってもいいと思うんですけどねぇ…
ちなみに、ひねらなくても電源さえ入れれば撮影可デス。
なのでクレードルに挿してても、シャッター押せば撮影はできます。
それで何を撮るんだ?ってのはまた別のお話ですが(^_^;)
No title
これは面白いカメラですね! どこかミノックスを彷彿とさせます。
今の技術で再設計したらけっこういけるんじゃないでしょうか。そんなふうに思いました。
今の技術で再設計したらけっこういけるんじゃないでしょうか。そんなふうに思いました。
四角なコメ返
>ポール・ブリッツさんへ
ミノックスと来ましたか!
そういえば、こういうスイバル式のカメラが廃れたのって
盗撮に使い易いから、とお上から圧力があったとか(多分ガセですが)。
まぁそれはともかく、
今ならカードサイズで…とか
やろうと思えば色々できそうですけどね。
ちょっともったいないです。
ミノックスと来ましたか!
そういえば、こういうスイバル式のカメラが廃れたのって
盗撮に使い易いから、とお上から圧力があったとか(多分ガセですが)。
まぁそれはともかく、
今ならカードサイズで…とか
やろうと思えば色々できそうですけどね。
ちょっともったいないです。
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見たところクレードルに挿した状態では撮影はできないように見えるのでありますのですが・・・クレードルに挿した状態で撮影できるのでしょうか?
撮影できないとクレードルの三脚穴って、謎すぎるでありますのですね(笑)